日本テンペ研究会 2019 年度大会開催報告
( 1) 研究大会
2019 年8 月17 日( 土) に女子栄養大学にて開催されました。研究大会は24 名の参加者がありました。太田会長の挨拶で始まり、第1 部は研究発表、第2 部はミニ講義と調理実習という構成で、テンペに関連する展示もありました。
第1 部 研究発表
座長は( 株) 秋田今野商店今野宏氏と関西医科大学中川学氏が担当され、倉敷芸術科学大学須見洋行氏より①「ヨクイニン―納豆( Coix-Natto)の新規開発」、続いて② 「無塩発酵食品 ひよこ豆テンペ- ポリアミンおよびプロテアーゼの基質特異性について- 」、③ 関西医科大学中川学氏より「南米ペルー産タルウィ豆を用いたテンペ」、④ 倉敷芸術科学大学大杉忠則氏より「食用発酵微生物を用いた水質浄化および悪化防止法の開発」という発表が4 題ありました。
なお、健康産業流通新聞社およびヘルスビジネスマガジン社が、関西医科大学中川学氏の「南米ペルー産タルウィ豆を用いたテンペ」の発表について取材に来てくださいました。( 記事は51 ページに掲載)
2 部 ミニ講義と調理実習
テンペを味わうと題してミニ講義と調理実習を行いました。女子栄養大学根岸由紀子氏によるテンペの特長とその料理に関するミニ講義の後、小清水正美氏より登喜和食品のテンペを使った 4 品の調理実習を行いました。詳細は、34、35 ページの報告書をご覧ください。
また、会場にはテンペに関連する展示を行い、その普及に努めました。㈱秋田今野商店からは国産テンペ菌、テンペの作り方などを展示いただき今野氏が説明をされ、㈱登喜和食品より販売されているテンペとテンペチョコを遊作氏から紹介いただき、岡山のテンペは、岡山県立高松農業高校のテンペチーズなどを野﨑氏より紹介があり、試食しながら説明を聞くことができました。
(2) 総会
総会出席者は 19 名で、野﨑氏司会のもと、太田会長を議長として 2018 年度の事業報告ならびに会計報告があり、2019 年度の事業計画(研究会誌の発行、研究大会)および予算案の説明がなされ承認されました。また、終身会員(70 歳以上、会員の中から推薦された者を役員会で審議・承認し決定)会則に追加することが報告され川端信氏、松尾眞砂子氏、宮澤節子氏 3 名が決まりました。
日本テンペ研究会が創立 30 周年を迎えるあたり、役員会にて宮本悌次郎氏、今野宏氏を推薦し、功労賞が授与されることが承認されました。