テンベが優れている点をポイント1~7にまとめました。
表lは100gあたりの栄養成分慣をテンベと他の食品で比較したものです。
ポイント1:原料である大豆より栄養価が高い
テンベの原料である大豆は優れた栄養特性を有しますが、テンベは発酵によってさらにその栄養価が高くなる点が大きな特徴です。たとえばタンパク質含量は大豆とほぽ同じですが、ビタミンB群(ピタミンBsやナイアシン、葉酸など)や食物繊維が大幅に増加していることが表からわかります。
表1:テンペと他のの食品との栄聾値の比較((5訂増補日本楓準食品成分表から抜粋)
ポイント2:低脂肪でミネラルが豊富である. (肉類の栄養価と比較)
表1に記載されたテンベと牛肉について、同じ量を食べた場合で比較すると、得られるタンパク質量はほぼ同じですが、テンベは脂質含量が低いのでエネルギー摂取量(
kcal)を抑えながら、体内の栄養バランスの調整役の一つであるミネラルを多く摂取する事ができます。鉄(Fe)は豚肉には全く含まれませんが、テンベは牛肉と同程度含まれています。また、カルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)などのミネラルは肉類にはほとんどありませんがテンベに多く含まれており供給源として有用です。
ポイント3:現代人の食生活(高脂肪・低繊維食の傾向)を改善する食物繊維が多く含まれる。
現在人の食生活は高脂肪・低繊維食の傾向であると言われています。食物繊維は肉類からの摂取は期待できませんが、テンベには野菜や果物に相当するほど多く含まれ
、実際に便秘の改善効果などが実在されています。テンベを食生活に取り入れることで低脂肪・高繊維食が実現できます。より質の高い食生活を維持し生活習慣病予防効
果が期待されます。
まさに現代人の高脂肪・低繊維食の傾向を改善するのに有効です。
ポイント4: コレステロールやナトリウ(Na)を含まないヘルシーな食材である。
テンベはコレステロールやナトリウム(Na)を含まないので、生活習慣病予防の中でも脂質異常症、動脈硬化症や高血圧の発症予防・改善に役立つ事が期待されます
さらに、現代人の食生活の塩分をさらに2g減らそうとする指針(健康日本21改訂版)が平成24年7月に厚生労働省から示されており、健康な人もさらに減塩を心がけ
た食生活が求められています。この点でもテンベは減塩レシピに活かせる食材として高い利用価値があります。またテンベにはカリウム(K)が多く含まれている(表1)
ので、尿中へのナトリワム排祉をうながして減塩効果を高める可能性があります。
ポイント5: 妊娠を計画する女性に必要な葉酸の供給源となる。
葉酸というビタミンは妊娠している女性にとって不足すると胎児の発育に深刻な影響を与えることが知られています。葉酸は一部の野菜(ほうれんそうほか)や果物に多
く含まれますが、必要な葉酸を取ろうとするともうー皿野菜を摂取する必要があります。しかしあと一皿毎日野菜を取ることはかなり難しいので国はサプリメントでもい
いので葉酸を取るようにすすめています。テンベは発酵によってこの葉酸含量も高くなっていますので、サプリメントに頼らずにその供給源として役立てる事が可能です。
ポイント6: 発酵のカで消化されやすい栄養成分、健康成分が増加する。
テンベに含まれる種々の酵素の働きで発酵している聞に、テンベのたんぱく質は一部アミノ酸に、脂質も吸収される脂肪酸にまで分解され吸収しやすい形に変換します
これらの特徴は幼児や高齢者、病気の回復期など消化吸収機能が十分でない人の栄養補給に役立てられます。また、大豆に特有の成分であるイソブラボンも吸収されや
すい形に変える酵素が多く含まれ、実際にアグリコン型左呼ばれる易消化型のイソフラボンが多く生成しています。とれは女性にとって更年期障害や骨粗難症の予防に役
立つ事が期待されます。
ポイント7: その他にも健康の維持増進や疾病予防に対する効果が期待される。
テンベは他に抗酸化作用や抗菌作用、さらに発がんや高血糖に対する抑制作用など多くの効果が期待されています。